京王高尾線の始まりは、大正五年の調布〜多摩河原(現京王多摩川)駅間の開通。
その後戦時を経て、昭和三十年代の多摩ニュータウン開発の活発化に伴い着工が進められ、昭和四六年に京王よみうりランドまで、三年後の昭和四九年には京王多摩センターまで合わせて六駅を増設。
昭和六三年の南大沢駅設立が計画された際、住民の強い希望により京王堀之内駅も合わせて設立されることとなりました。
駅隣接、バルセロナのグエル公園を模して作られたという四季の道公園は、カラフルなモニュメントで有名です。また、駅の南側方面は、小川の流れと豊かな緑を生かして美しく整備されています。街路にラベンダーが植えられレンガ造り風の家が建ち並ぶ景観は、まさしく閑静な住宅街。駅南側は、不動産のチラシに描かれた理想的な街並みをそのまま復元したという感じです。
街全体がゆったりした雰囲気。どの家の庭も広くとられ、色とりどりの花が風に揺れています。
緑豊かな公園前の、ユリノキが紅葉する通り。散歩する犬。緩い坂道の途中でもはずむ、若いお母さん達のおしゃべり。
子供達が肩寄せ合って何か一心不乱に覗き込む様子は、まるでコマーシャルのワンシーンに紛れ込んでしまったかのようです。
八王子駅からはJR横浜線で橋本まで四駅、乗換えて京王相模原線で三駅。八王子みなみ野や南大沢など、多摩ニュータウンを望む旅です。実は、取材を始める前は何を取り上げていいか分からず心配したのですが、実際に足を運んで半日歩き回る内に、いつになく写真を撮りまくっている自分がいました。
住み良い街。どこかで聞いたような表現になってしまいますが、京王堀之内駅近辺は、知れば知るほど住みたくなってしまう、そんな街です。