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多摩の駅シリーズ
西八王子駅北口付近。写真右手の駅舎から降りてくると駅前商業施設ロンロンの前に出る。ダイエーも駅至近にあり、駅前通りは車と人の流れで賑わっている。

駅名の由来

文字通り八王子駅の西側にある駅なので「西八王子駅」と命名。
追分交差点の跨線橋から見た甲州街道、この辺一帯は千人町。千人町にはかつて八王子千人同心の組頭の屋敷があった。
交差点付近に、屋敷跡の碑が残されている。
八王子中央図書館。銀杏並木の甲州街道沿いにある。
遊具や藤棚のベンチ、散歩に最適の緑を配した丘陵地。敷地が広く多彩な面を持つ万葉公園。
木の枝に残された凧。お正月の名残。
八王子千人同心 屋敷跡の碑。跨線橋八王子追分交番の裏手、千人頭 原家の屋敷跡に建てられた。

中央線 西八王子駅

八王子駅方面へは、皆さんも訪れることが多いでしょう。
西八王子駅もまた、図書館や富士森公園・市民体育館などがあり、いちょうまつりも行われ、意外と訪れる機会の多い駅ではないでしょうか。この辺は八王子の歴史ともつながりが深いところです。
江戸に幕府が置かれると、甲斐(現山梨県)方面からの敵の進入を防ぐために八王子に置かれたのが、千人同心。
彼らにゆかりの地が、西八王子駅周辺には今もたくさん残されています。市民会館から500mほど西八王子寄り、武田信玄の息女松姫の開基した金龍山信松寺があります。千人同心は松姫の下に集まってきた多くの武田家元家臣を大久保長安が組織したと言われています。
禄高のあまり高くない千人同心には、甲斐からの絹布類を販売する特権が許されていました。ちなみに、八王子は古くから桑都と呼ばれて絹織物の生産が盛んでしたが、このことが後の鑓水商人の隆盛につながっていったようです。

《西八王子駅周辺

南口方面は住宅街、北口方面は駅前商業施設ロンロンをはじめとした商店街。
駅周辺には各種飲食店やスーパーが数件、CDショップやドラッグストアも揃っていて、快適に生活することができそうです。駅至近に百円ラーメンのお店などもあり、八王子の隠れたグルメエリアとも言われています。八王子のラーメン激戦地の一つにもなっていて、本誌『八王子ラーメン横丁』のコーナーでとりあげたお店だけでも、「星のすみか」「一舎亭」「吾衛門」「敏々亭」「トモエ」「壱発ラーメン」と六件もあり、それぞれに独自色の強い名店揃い。
八王子駅から一駅。八王子中央図書館や市民体育館、市民球場などへの最寄駅で、八王子市役所にも最寄となっています。八王子市の桜の名所富士森公園へは徒歩15分ほどです。

八王子千人同心

横浜線片倉駅〜八王子駅南口付近〜藤森公園〜真覚寺の辺りは関東武士ゆかりの地。千人町には江戸時代、半士半農の武士集団八王子千人同心が置かれていました。
江戸を甲斐(現山梨県)から脅かす豊臣勢の防御のために徳川家康が設置。普段は農耕をし、有事には武装して駆けつけ、年貢を納めるとともに武士としての俸禄も受けるという立場でした。
主なメンバーは、家康にとってはかつての敵である甲斐武田家の遺臣たち。その強さを良く知っていたので、家来として迎え入れたのです。
約千人で構成、10人に1人組頭が置かれ、10組100人ずつを10人の千人頭が統制しました。
千人頭は現千人町付近に幕府から拝領屋敷を与えられました(他の同心は三鷹や藤野などまで広く点在していました)。
平和な時代になり守備部隊としての必要性が薄れると徳川家康の祀られた日光東照宮の警備を命じられます。これが縁で、八王子市は日光市と姉妹都市になっています。
その後千人頭の一人原半左衛門が千人同心の子弟を引き連れて北海道開拓に着手、勇払(苫小牧)・白糠に移民。この移民は自然の猛威の前に多くの被害者を出し、成功とは言えませんが、後に苫小牧市とは姉妹都市提携を結ぶことになります。
八王子千人同心は、半農とはいえ武士としての志が高く、武芸の鍛錬と共に学問に励み、学識者を多く輩出しています。

西八王子駅近郊情報
中央図書館
0.3km
「千人同心屋敷跡」の碑
0.9km
富士森公園
1.1km
市民会館
1.3km
郷土資料館
1.3km
真覚寺
1.5km
万葉公園
1.5km
廣園寺
1.6km

主な千人同心

・植田猛縉(うえだもうしん)  
「新編武蔵風土記稿」編者、他「武蔵名勝図会」等著書多数

・塩野適斉(しおのてきさい)
「桑都日記」正続五〇巻作者、「新編武蔵風土記稿」編者

・原胤敦(はらたねあつ)  
蝦夷地御用を命じられ開拓のため北海道に赴任、「新編武蔵風土記稿」編者

・三田村鳶魚(みたむらえんぎょ)  
江戸風俗・文学考証の第一人者。車人形の保存に尽力

・石坂弥次右衛門 義礼
(いしざかやじえもんよしたか)  
日光明け渡しを迫られ戦わずして官軍に降伏、本人は切腹したが、後に日光を戦火から守った功績を認められる

・松本斗機蔵(まつもとときぞう)  
千人同心組頭で儒学者。鎖国の可否を論じ著書「献斤微衷」を水戸の徳川斉彬に提出

この他、「東海道中膝栗毛」の著者十返舎一九(じっぺんしゃいっく)の親も千人同心の出身と言われています。

西八王子駅概要

駅の形式
地上駅
ホーム
相対式、二面二線
一日平均乗降員数
三万人弱
停車車両
普通電車、快速、
通勤快速、中央特快

〜西八王子駅の歴史〜

昭和一四年三月、中央本線の駅として八王子駅と浅川駅(現・高尾駅)の間に建設されました。
現在の駅前は、朝夕のラッシュ時には八王子・新宿方面への通勤・通学客で混みあいますが、それ以外の時間帯は比較的落ち着いています。

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