思わず辺りを見回してしまった。
地図にあった通り御主殿広場の横道を降りて行ったのだが、女子供が全員飛び込んだというイメージに合う滝は、付近に見当たらない。
先客がしきりに川の一点を覗き込むので見てみると、凍って流れもないその川の、二階から一階を覗き込む程の低みに浅い水溜りが。
こんなに狭い場所に、自刃した人々が次々飛び込んだのだろうか。なおさらやりきれない感じがした。
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八王子城址の一角に、簡素な造りで赤い屋根のかわいらしいお寺「福善寺」があります。臨済宗妙心寺派の修行僧の修行場として建立されたものだそうです。
日陰にはまだ積もった雪の溶け残る、ある冬の日。「滑るから気をつけてね!」寂しい山道を一人とぼとぼ歩いていると、元気に声をかけていただきました。
この辺りで活動している「福善寺を守る会」の方々は、ボランティアで八王子城の解説などもしておられるそうです。
「もう梅林が見頃かもしれないよー」
情報もありがたいですが、孤独な途上の温かい会話にホッと一息つきました。 |
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バス停「霊園前」より徒歩五分強、八王子城跡からは徒歩十五分ほどのところに、氏照の菩提寺である宗関寺があります。
こちらには元禄二(一六八七)年七月、北条氏照百回忌供養のため鋳造された梵鐘が、太平洋戦争時の梵鐘の応召にも掛からず現在まで残されています。
また、そこから徒歩五分ほどのところに、家臣であった中山家範とその孫中山信治の墓に守られるようにして氏照の墓がひっそりと建っています。 |
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攻める豊臣軍一万五千に対し、迎え撃つ北条勢は女子供含めわずか千人足らず。城中総動員して戦いましたが到底力及ばず、女子供は全員自刃し、御主殿の滝に身を投げました。
城山川の下流は流された血で三日三晩赤く染まったと伝えられます。
その後川にはそれまで見られなかった蛭が大量発生し、里のものは被害を受けず、越後や信濃の者が川に入ると大量に集まって血を吸ったといいます。
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ボランティアの方に教えていただいたように、これから三月にかけて梅林が見頃を迎えます。
夏も緑がきれいで、「兵どもが夢の跡」を思うには良い季節です。ですが、マムシや蜂の被害も考えられ、少々危険も。
登山で体が温まることも見込んで、まだ肌寒いこの時期に訪れるのもまた一興かと思います。 |
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