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アジサイと世界的評価

紫陽花

欧州で紹介されるや“東洋のバラ”といわれて大流行


紫絵巻とも呼ばれる“あじさい”の原種は、素朴な『ガクアジサイ』。中心に雄蕊と雌蕊を持つ小さな両性花が集まり、周辺に額縁状に装飾花をつけたのがガクアジサイ。手鞠咲きのものは豪華だが、この両性花がない。花色の違いは、土壌の酸性度の強弱による。高い場合には青色が強く、逆の場合はピンクが強くなる。
欧州への紹介では、鎖国時代のドイツ人医師シーボルトが有名。だが、イギリス人植物学者ジョゼフ・バンクスが1789年、中国で栽培されていた手毬咲きのアジサイを、イギリスが誇る世界的な王立植物園「キューガーデン」にもたらした。欧州で紹介されるや“東洋のバラ”といわれて大流行した。その品種改良で生み出された“ハイランジア(セイヨウアジサイ)”が、日本に逆輸入された。
 海外での高評価によって初めて日本人がその価値に気付かされる例は、印籠、浮世絵を持ち出すまでもなく多いが、あじさいも海外での評価が先行した。日本人が芸術に鈍感…というより、日本人の素朴さが、芸術という非日常的な感性を特別視しなかった…と思いたい。
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