無印に水を汲みに行く

「無印に水を汲みに行く」
と、タイトルだけを見ると「何のことだろう?」と疑問に思われる方もいるかも知れません。
無印良品さんの「自分で詰める水」のおはなしです。

私がこのサービスを知ったのは、夏も終わりに近づいたころ。とあるニュースサイトに目を引くタイトルが掲載されていました。

「無印良品、無料「自分で詰める水」が“とにかく便利でしかない&デメリット・ゼロ”」
https://biz-journal.jp/2020/08/post_174548.html

記事によれば、無印良品に設置された給水機が無料で使えるとのこと。
ボトルは190円で売っているけれど、自前の水筒やペットボトルでも給水が可能だそう。豊かな日本で、無料で水が飲めるところはたくさんあるけれど、天下の無印良品さんに湧く水とくれば一味も二味も違う気がします。
飲めば飲むほど健康的で丁寧な暮らしを送れそうだし、部屋の片づけも捗りそう。ミニマリストにさえなれる予感をひしひしと感じます。
善は急げというわけで、さっそく無印良品セレオ八王子店にて専用ボトルを買い求めました。

ボトルはペットボトルよりも硬いプラスチックでできていて、330mlの量の水がほどよく注げます。
給水機にはボタンがついていて190mlと330mlの2つの水量が選択できます。専用ボトルを買わなくても給水していいよ!という配慮が伺われるプロダクトです。
以降、週に一度は水を汲みに出掛けているのですが、あらかじめゲームのように感じていた給水作業も週課となっていきますと、丁寧な暮らしを丁寧とさえ思うこともなかった時代に思いを馳せるようになりました。

今でこそ日本はどこでもお水が飲めるようになりましたが、ほんの数十年前まではこのように水飲み場へ足を運ぶことが当たり前でした。
井戸や川の水では保存もきかないため、水を汲みに行く頻度はとても多かったのではないかと想像します。
実は私の祖母や大叔母がその世代なのですが、近所の河原へ風呂湧かすための水を毎日汲みに行っていたそうです。それも一回では終わらず、往復を繰り返していたそうで……。
マイペースで楽しく水をもらいに行っている私も、日々課せられる作業となればさすがに疲弊します。
最近では、
「こんなに大変な作業を、おばあちゃんたちは毎日やっていたのか。偉いなぁ」と思うようになりました。

他人の気持ちを推し量ることが人間に与えられた素敵な能力ですが、実際に体験してみないと、その人の苦労って分からないものだよなーと感じます。
運動不足解消のためなんとなく始めた遊びでしたが、思わぬところに思い及んで自分でもびっくりです。

画期的なサービスを展開してくださった無印良品さん、ありがとうございます。
水をいただけるだけでもありがたいのに、その周縁をとりまくテーマに気づくことができました。

情報管理部 Y.I