エイト社員ブログ「ランプの宿の動物たち」

 浅間山の麓からしばらくしたところにランプの宿がある。ランプの宿と言っても、それは昔の話で、今はちゃんと電気も通っている。
山奥の宿なので石鹸も使えないし、豪華な食事も出ないが、スノーシューやクロスカントリースキーを楽しむための拠点として最高の宿だ。

 冬にこの宿に行くのには、車道から1キロほどの雪道を歩いていくか、宿の雪上車に乗っていかないとならない。スノーシューを持ってきていたが、登山の帰りだったので雪上車に迎えに来てもらった。

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 ここの宿の魅力は数多くある。源泉かけ流しの温泉に、山奥ならではの満天の星空を見ることができる。私が特に楽しみにしていたのは、この宿にやってくる動物を見ることだ。宿の喫茶室の窓の前にエサ箱が置いてあり、それを求めて動物たちがやってくる。
 最初の訪問者はテンだった。私はテンに一番会いたかったのだ。登山をしていると様々な野生の動物に出逢うが、テンはとてもすばしっこく、あっという間に去っていってしまうので、じっくり観察したことはなかった。

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 テンはとっても可愛らしい顔をしていて、仕草も愛くるしいが、食欲旺盛な肉食だ。天然記念物の雷鳥も食べてしまう。

 隣でテンを見ていた女性が、「テンのあとにタヌキとキツネが来るわよ。テンが一番強いから、テンがいる時は
来ないの」と教えてくれた。本当にその通り、テンが去った後にタヌキがやってきた。タヌキと言えば、田舎に行った時に、車に轢かれて道の脇に横たわっているイメージしかない。よく見るとタヌキも可愛い顔をしている。

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 またまた隣の女性が、「キツネも来るけど、キツネはその場でエサを食べないから、あっという間に行っちゃうのよ」と教えてくれた。本当だった。「キツネだ!!」と言い、カメラを構えた時にはキツネはエサをくわえて去っていった。そのため、残念ながらキツネの写真はない。
 それにしてもタヌキもキツネもテンよりずっと大きいのに、一番強いのがテンとは不思議なものだ。

 動物たちに夢中になっていると、いつの間にか雪が降り始めていた。日中はあんなに天気が良かったのに、どんどん雪が激しくなっていき、この日は星空を見ることができなくなった。ガッカリしたが、会いたかったテンに会えたので満足だった。

 翌朝、また新たな訪問者が来ていた。リスだ。リスは夜の動物たちとは違って、警戒心が薄いようだ。いつまでも留まっていた。そして、やけに食べる。私はかつてカナダでリスの大群に遭遇し、可愛い姿とは裏腹の獰猛な一面を見てしまったことがある。日本のリスは小さくて弱そうに見えるが、この食べっぷりから見ても、カナダのリスと同じように獰猛なところがあるのかもしれない。

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 この宿での目的のうち、星を見ることと宿周辺のスノーシューを楽しむことは、天候が悪くて果たすことができなかったが、予想以上にたくさんの動物たちを見ることができた。
いろいろ伝授してくれた隣の女性と、姿をみせてくれた動物たちに感謝。

管理本部 田倉 一美