「湯浅醤油 角長」

大阪市内から車で約1時間、和歌山県湯浅町は醤油発祥の地と言われています。

その湯浅醤油がベースのしらす丼で有名なお店があります。

季節外れの夏の長雨で野菜が高騰していたので、妻の希望で和歌山の農協が運営しているマーケット

に立ち寄り、野菜や果物を目一杯買い込んだ後だったので、しらす丼のお店に着いたのは午後1時前。

一旦2時から中休みがあるので、空いているだろうという予想を裏切り、店の前には沢山の人の行列

ができていました。

これは並んでいてもお店に入れないと即座に諦め、湯浅醤油の「角長」で醤油を買ってから、和歌山

ラーメンで我慢しようとなりました。

「角長」は江戸時代から受け継いだ手造りの製法を守り続けている、湯浅で1軒だけ残る醤油の醸造

所だそうです。 見るからに歴史を感じる建物の中に入り、お店がお薦めするさしみ醤油と生醤油の

「濁り醤(にごりびしお)」の2種類のお醤油を買って店を出ました。

お店を出たすぐのところに「醤油資料館」があります。

館内に入り、何気に展示物を眺めていたら、「お忙しいですか。お時間があるようなら10分程勉強

していきませんか」と、資料館のご年配の女性がにこやかな笑顔で声を掛けてこられました。

「お腹が空いているだけで、別に忙しくもないのでよろしくお願いします。」と返事をして、長椅子

に妻と二人並んで座って、ホワイトボードを見ながら解説をお聞きしました。

・醤油の原料は大豆と小麦と塩と水で、どれも醤油の色ではないのに、なぜ醤油は赤褐色になるか。

・仕込み桶に落ちた職人さんが実際過去にいたが、塩分が強いので沈まなかった。

・某有名醤油メーカーの瓶蓋が赤色の醤油はセールするが、金色蓋の醤油は安売りしない。

・安売りの醤油の原料は大豆ではなく「脱脂加工大豆」、小麦も中身ではなく表皮部分の「小麦ふす

ま」が使われている(家に帰ってから醤油のラベルを見てみたら、その通りでした^^;)。

などの裏話を交えながら、期せずして湯浅醤油の歴史や「角長」の醤油造りに対するこだわりを大変

分かりやすく教えて頂きました。

帰りがけにしらす丼お薦めの食事処もお聞きし、御礼を述べて資料館をあとにしました。

建物総合事業本部 大阪支店 係長 中本 知邦