突然のスキー

私の年間行事にはスキーがあります。

今年は、感染症予防対策として、不要不急の外出が規制されているなか、毎年恒例の「夕張でのスキー」は断念せざる得ない状況にあり、非常に残念に思っておりました。

それは、末っ子の長男である息子が、今年の4月から新社会人として上京するため、「壮行会」の目的で、先に社会人となり東京にいる娘にも声掛けをして、「サプライズ!夕張スキー」を行いたかったからです。

それに代わる「壮行会」を思いつかない私は、ことあるごとに「あかん、スキーに行かれへん」と嘆いておりました。

そんななか、「お父さん、スキーしたかったら、日帰りやけど、明日行く?」と、息子が私に問いかけてきました。別に、スキーをしたいがために嘆いていた訳ではない私ですが、この問いかけに、素直に反応してしまい「行こか!」と即時に返答をしておりました。

そうです、息子の「壮行会」に銘打って、ただただスキーをしたかった私がそこにいたのでした。

場所は、県内にあるハチ北スキー場で、マップで調べてみると自宅から143kmの距離、2時間30分で到着する予定です。朝早く行って早めに帰ろうと思い、リフトの運転時間が8時からなので、5時30分に出発と決め、夫婦二人、息子、息子の友達の4人で向かいました。道中少し車の数が多いかと感じましたが、順調に進んでおりました。

しかし、余すところ40kmのところで車は停車し、少し動いては停車、少し動いては停車の大渋滞が始まった。時間がたってもあまり進まず、結局到着は10時前となる長時間の行程となってしまいましたが、車中での息子と友達の会話から、息子の学生生活の一部が少しうかがえたことが嬉しく感じられました。

 スキー場に到着すると、息子の友達の別グループがリフト券売り場におり、家内に挨拶をする。

私たちの車に同乗していた息子の友達が言うには、彼らは6時30分に我が家と同じ付近から出発したそうで、我々の位置情報を見て渋滞を察知し、要所要所高速道路を降りてう回路を通り、先回りをしたそうです。

 家内は、別グループの子たちに「もうアンタラ、家には入れたらへんから。」と、憤りをこめて言葉を発していました。

 スキー場では、私ども夫婦は皆と別れ、スキーを開始したが、渋滞のなかでの運転に疲れたことと、ここ数年行っていた夕張スキー場との雪質の違いに、上手く滑ることができなかったことから、3本ほど滑走して早々に休憩をとることにしました。

 休憩所で改めて考えると、<<今回のスキーは>>もしかして<<息子のグループでのスキーに、私たち夫婦を誘ってくれたものではないか??>>という疑問がわいてきました。 しかし、それならば、息子のやさしさを汲み、何も詮索はせずにゆっくりとスキーを楽しもうと、家内と話しました。

当日は、強風の影響で山頂リフトが13時から運休してしまい、楽しみにしていた隣のハチ高原スキー場にも行き、両方のゲレンデを滑走するという願いは叶いませんでしたが、リフト営業終了の16時30分まで、ひたすらスキーを楽しんだ私たちでした。

 改めて、息子のやさしさに感謝し、また、「連れてってなぁ~!」とお願いをして、帰りは息子の運転で、ゆっくり帰路につかせて頂きました。

ありがとう、仁規(息子)!!

社会人になってもその優しさを大切にして

仕事も生活も楽しんで、素晴らしい人生を歩んでくれるよう期待する。

建物総合事業本部 大阪支店 田中 裕士