3月20・21日の2日間で鹿児島の知覧での研修に参加させていただきました。
研修では、歴史勉強会や戦争跡地めぐり、
知覧特攻平和会館の見学もさせていただきました。
旅館は、太平洋戦争末期、陸軍の指定食堂になり、
たくさんの特攻隊員が訪れるようになったという「富屋旅館」に
宿泊させていただきました。
食堂を切り盛りしていた鳥浜トメさんは隊員たちをわが子のように可愛がり、
いつしか隊員達から「おかあさん」と呼ばれるようになったそうです。
研修の事前に「俺は、君のためにこそ死ににいく」
という映画(特攻隊員達と鳥浜トメさんのお話)を見てから
参加させていただいたのですが、やはり実際に足を運ぶことで
体全体で特攻隊員達の気持ちや戦争の痛ましさを感じることができたと思います。
食堂では、特攻隊員達が死に行く前日宴を行った部屋や実際に
前日宿泊していた部屋に私たちも同じように
宿泊させていただくことができました。
私たちとちょうど同い年くらいの若者達が、
明日死にに行くという状況に置かれてどのような気持ちで
夜を明かしたのだろうかと考えを廻らせました。
もし自分だったら、と考えただけでも胸が締め付けられる思いです。
恐怖や悲しみに負けて逃げ出してしまうかもしれません。
それでも自分の大切な人を助けられるなら、と自らの命を使って
敵艦を鎮めようと立ち上がってくださった先輩方に
尊敬するとともに、感謝の気持ちでいっぱいです。
また、知覧特攻平和会館では、特攻隊員達が実際に大切な人たちに
宛てた手紙(遺書)がずらーっと並んでいました。
前日眠りに就く前に書いたもの、機体に乗り込む直前に書いたもの、
一人ひとりがそれぞれの思いを大切な人に送っていて、
とても感動しました。そして、いろいろと考えさせられました。
このような素晴らしい研修に参加させていただけたことに感謝です。
また、今の平和があるのもこうした先輩方のお陰であると胸に刻み、
感謝しながらこれからも生きていこうと思います。


建物総合事業本部 宮沢 彩花