次男の賃貸住宅の備付け設備破損の相談に続き、長男からも不動産の相談を受けました。
ただ今回は不動産売買に関することです。
某ハウスメーカーが建てる住宅が気に入っていて、自宅を建てようと思っている、
土地から買わないといけないし、ネットで土地情報をいろいろ調べたりしたけど、
ハウスメーカーの担当者が仲介業者から聞き出した土地を気に入っている、
仲介業者が現地で説明したいと言っているので、一緒に現地に来て欲しい、
不動産取引のやり方が分からないので、プロの目でアドバイスして欲しいとのこと。
自分のことならいざ知らず、息子夫婦のこととなると責任重大です(^_^;
まずは物件概要書を送らせました。

大阪市内で土地を買って住宅を建てるとなると相当な資金が必要になりますが、
所在地は大阪府の南方面の土地で、大阪市内と比べてかなり割安な地域です。
それでも約72坪の土地なのでそこそこ広めですし、駅近だけど高級住宅街でもない。
こんな田舎でどうして第1種低層住居専用地域(通称「1種低住専」住宅を建てる上で
一番厳しい制限地域)なの?と、資料を見る限りそう思いました。
ただ、あえて平屋を建てたいらしいですが、北東から南西に長い土地なので日当たりは
良さそうですし、西側接道でも間取りを工夫すれば風水的にも好まれる南東向きに玄関を
配置できそうです(しかし、今時の子供ですね。長男は家相にはこだわりがなさそうです)。
ちなみにガスは個別プロパンと記載されていますが、引き渡しまでに都市ガスを引き込む
予定だというのは有難い対応です。
次に公図と地積測量図もラインしてきました。


地番3258-1全体の土地の確定測量は済んでいて、土地を分筆して売り渡すとのこと。
公図を注意深く見ると、隣地3261-2との間に細長い3258-11の土地が存在
しています。
長男には土地の評価証明書をもらうこと、売主の売却理由、地歴及び小高い丘の途中に
あるのでどれくらい傾斜地なのか、切土なのか盛土なのか、3261-2の所有者が
誰なのか、3258-11の土地は売主の土地というけど、3261-2の土地所有者と
境界で揉めているから分筆したのではないか、まずはそういった点を押さえておくように
連絡しました。
不動産に詳しくなければ分かりにくいことばかりですが、長男も自分のことですから、
この時は一生懸命対応しているようでした。
一方で、私は地価公示や路線価、知り合いの不動産業から聞き取った近隣の取引実績から
売却価格を判断していましたが、完全宅地渡し(通称「完宅渡し」)の売値としては
適正価格の範囲内。
もちろん我々のようなプロが買うなら1割以上安くなければ買わないと思いますが、
転売ではなく自用だし、ある程度の値引きで折り合えば良いのではないかということを
長男に伝えて、現地打合せの当日を迎えました。
(「長男の土地購入(その2)」に続く)
建物総合事業本部 大阪支店 中本 知邦