2010年末に渋谷のキャットストリートで、
国内ではとてもめずらしい店舗がオープンしました。
「Only Free Paper」は名前の通り、フリーペーパーを取り扱うお店です。
店内に置かれている紙媒体の情報誌は全て無料・・・。
オープンと同時にいろいろなメディアに登場しまして、
全国から様々なフリーペーパーが送られ、
店内にはフリーペーパーの世界が広がっています。
地域の情報を詳しく紹介する地方型のフリーペーパー、企業や県から発行される
公式フリーペーパー、洋服などのブランドが発信するカタログ系フリーペーパー、
趣味を追求するオタク系フリーペーパー、また一個人で手書きで作り、
コピーして発行する自分的なフリーペーパーまで・・・。
紙媒体が後退する中、こういうフリーペーパーの紙媒体は
まだまだ大きな存在かもしれません。先日、東京へ行く機会があったので、
立ち寄らせて頂きました。
店内に置かれているフリーペーパーは販売しているような雰囲気を出すほど、
奇麗に並べられ、どのフリーペーパーも個性のあるものばかりで、
手にとってしまうほど制作側の気持ちが表紙に表れています。
店内の奥には今ではもう手に入らないコレクション的なフリーペーパーの
ライブラリーがあり、閲覧することができます。もしかすると、
結構な価値があるのではと思い、私は大人しく表紙を眺めていました。
コレクション以外のフリーペーパーは自由に頂けるので、
少し畏まり選びながら戴き、お店のドアを開けて出て行く瞬間、
なんとなく変な錯覚を覚えました。。。お金を払わずにお店を出たという錯覚です。
もちろん、お店の方はいましたし、追いかけて私を捕まえるということなどは
ないのですが、やはり一軒のお店なので、お金を出さずに物を持って出たことの
「もやもや」感覚が店から少し離れるまでありました。
なぜこの「Only Free Paper」のことを書いているかと言いますと、
オープン時に雑誌やネットに紹介された記事を読み、
沖縄営業所発行のサムライゲート新聞も置けるかどうか、
ご担当の方に問い合わせしたところ、快く承諾を頂き、
今年から毎週サムライゲート新聞は東京へ配布していると、
堂々と言えるようになったのです。
新聞内容は沖縄の嘉手納基地の情報ばかりで、
読者の関心も薄いのではと思っていましたが、意外にも反響はあるようで、
毎週発送する度に東京でも誰かがこの新聞を読んでいると思うと、
「Only Free Paper」の存在にとても感謝しています。
9月15日からはキャットストリートから渋谷パルコにお店の移転が決まったようで、
次回上京した際も楽しみに伺えると期待を膨らませています。
渋谷に立ち寄った際には、是非お店へ足を運んでください。
嘉手納基地新聞「サムライゲート」がすぐに読めます!
Only Free Paper
http://onlyfreepaper.com/
米軍事業部 沖縄営業所 所長 神谷卓哉