父の命日ということで、帰省をかねて墓参したのですが、普段なら公共交通機関を使うところ、今回はバイクで行ってみようと思い立ちました。
父の墓は兵庫県中央部の北播磨地域にあるですが、電車やバスだと、海沿いを大回りしなくてはならず、私の家からだとかなりの時間を要します。その点、バイクならほぼ直線ルートをたどることができ、かなりのショートカットが可能です。
ただ、私のバイクは非常にデカく、しかもハデハデしいため、墓参にふさわしいとは言えず、今まで躊躇していた次第。まあ、足が遠のくよりはマシだろうということで、亡父に許しを請いつつ(?)出発しました。
途中、気の利いたお供え物をゲットすべく、立ち寄ったのが、兵庫県三木市吉川町にある複合施設「山田錦の郷」。

地域の特産品や地元野菜などを提供する直売所なのですが、三木市の特産品はもちろん「山田錦」。ご存じの通り「酒米の王」とたたえられる、酒造好適米の代表格です。
北播磨は山田錦の栽培が盛んで、特に三木市は全国一の生産量を誇るとか。施設内にある大きな売店「山田錦の館」には、山田錦を原料とした、100種類以上の日本酒が用意されています。

ほかにも、レストランや温浴施設「吉川温泉よかたん」などが併設され、観光客はもちろん、地域の方々も集う憩いの場としてにぎわっているそうですが……、訪れた日は施設全体の大規模リニューアル中で、営業していたのは売店の「山田錦の館」のみ。
お供え物の入手に問題はなかったのですが、残念と言えば残念。それでも山田錦の特徴や、歴史を紹介する展示パネルなどが用意されており、それなりに楽しむことができました。天気も絶好のツーリング日和で、本来の目的である、お墓参りを忘れるほど……(笑)。

で、ゲットしたのが写真の日本酒。灘の生一本として有名な「黒松剣菱」、そして、白鶴酒造の特選純米酒「山田錦」です。地元のお酒ですし、父も喜んでくれたことでしょう。

父の命日が近づくと、毎年お供え物を入手すべく、酒蔵等をめぐっていたのですが、やはり、美味しいお酒を造るには、杜氏のみならず、素材も重要。丹精込めて山田錦を育ててくれた、北播磨の皆さまに感謝です。
建物総合事業本部 大阪支店 志方 正紀