誕生日には、還暦(60歳)、古希(70歳)、喜寿(77歳)、傘寿(80歳)、米寿(88歳)と長寿を祝う節目の年齢がありますが、昨年はそのいずれにも該当しない たんに年齢がゾロ目数字となる私の誕生日に、家内は2部制のお誕生日会を企画してくれました。
誕生日の前日は、【明石大橋の主塔登頂】(約300m)、誕生日当日は日本で一番高い場所(地上300m)にあるビヤガーデン【あべのハルカス300 BBQテラス】でのパーティーと、「高いところづくし(アゲアゲ)の運気のあがるお誕生日会」を催してくれました。
今年は、家内がゾロ目数字の年齢を迎えます。何か思い出になるお誕生日会を企画し「仕返し」をしなければなりません。
家内の誕生日は2月3日で、毎年「年中行事の節分」の日です。
そのため、家内は朝から巻きずしの下ごしらえをし、巻きずしを巻き、夕刻には皆で恵方巻を食べ、豆まきをし、歳の数の豆を半紙に包み各人の健康を祈念した後 近所の四つ角にそっと置き 振り向かず 黙って帰宅する、その一連の節分行事は欠かせないものとなっております。
家内のお誕生日会はその行事が終了した後、やっとバースデーケーキにろうそくを立てお祝いをし、品物が用意できた時だけ(ほとんど用意できておりません)ですがプレゼントするのが恒例です。
しかし、なんと今年の節分は2月2日で家内の誕生日の一日前となることがわかりました。これは 家内しかできない巻きずし作りの作業を誕生日の2月3日にしなくてよいということです。
それならば、2月3日の家内の誕生日には、温泉好きの家内に旅行をプレゼントすることがベストと考えました。
家内の気に入った温泉旅館は数々ありますが、1泊2日で自宅から電車で行ける温泉旅館といえば、赤穂温泉「銀波荘」です。
「銀波荘」は、インフィニティー風呂を有し、風呂の縁が見えず瀬戸内の海と浴槽が一体とみえ まるで海の中にいるような解放感のある絶景のなかでの入浴ができます。また、料理もおいしくゆっくりと過ごせる素晴らしい旅館です。
「ヨシ、今回のお母さんの誕生日は「銀波荘」に行こう。」と決めた11月26日には、2月3日の空き室はなんと2部屋です、躊躇せず予約を入れておくこととしました。
そこで、11月28日にダメ元ですが東京で勤務する子供たちに、「2月3日(月曜日)やけど「銀波荘」に行かへんか?」と連絡するも、やはり仕事の都合がわからないとの回答でした。
1月18日 子供たちから「何とか勤務先に休みを頂けるように話をしているが、まだ許可は出ていない。」との連絡をもらったので、「銀波荘」の予約状況を見てみると、1部屋だけ空きがあったため予約をしてしまいました。<3日前までキャンセル料がかからないため。>
それからは2月3日の「家内(お母さん)のお誕生日会」の企画です。
【前夜祭(2月2日)】節分の行事
・家族みんなで節分の行事を行う。
【誕生日当日(2月3日)】お酒が好きなお母さんのため
- 英洋軒(えいようけん) : 中華の立ち飲み屋さんです。
※ニンニクたっぷりのぎょうざ、オムレツ、焼豚、唐揚げ が絶品です。
② 姫路 魚路(ととろ) : 立ち食い寿司店です。
※とにかく安くておいしい
【お誕生日会 <銀波荘>】
【反省会(2月4日)】前の日飲んでいても お酒が好きなお母さんのため
① 明石 たなか屋 : 酒屋に併設した立ち飲み屋さんです。
※店主はお酒に詳しく料理にあわせお酒をチョイスしていただけます。(私は赤星ですが)
※料理は海鮮から洋風まで様々な用意があり、どれもおいしい。
③ 明石 たこ磯 : 有名店ではありますが比較的入店しやすく座って食べられる明石焼きのお店です。
※だしにつけて食べる「明石焼き」(玉子焼きという) 15個 ¥800 です。
※大阪なんばの たこ焼きと比較すると かなりお安いです。




以上の企画を子供たちにラインをしたところ、「ただ飲んで・食べるだけなんやネ!」と失笑とともに、「でも、面白そう!」との返事をもらいました。ただただ子供たちの参加を願うばかりでした。
やっと、1月29日に、子供たちから何とか調整ができそうとの返答がありましたが、2月3日・4日を休まなければならないため土日に仕事をしなければならず、娘の帰りは2月2日(日曜日)の夕刻となるとの連絡です。息子の参加は2月3日の当日からとの回答でした。
それでも私は「銀波荘」でのお母さんのお誕生日会が皆で行えることがうれしくてたまりませんでした。
2月2日当日、娘から20時頃に帰宅するとの連絡があり、帰宅を待ちました。すると、明日から参加するはずの息子が娘と一緒に帰宅してくれ、お母さんは非常に驚いておりました。
そして、家族皆でいつもの「節分の行事」をすることが出来きましたが、誕生日は明日のためバースデーケーキの準備はありません。私がプレゼントのつもりで買ってきた「ずんだ餅」をケーキにみたて前祝いをすることにいたします。すると、子供たちからお母さんにプレゼントが次々に渡されます。なぜか二人とも芋焼酎ですが 言わずもがなのプレゼントでした。
バースデーケーキはないものの、まったく毎年のお母さんの誕生日そのものの「前夜祭」でした。
2月3日(月)当日10時前に自宅を出発し、企画通りの行程を実施します。
英洋軒⇒魚路(ほんとは時間的に間に合わないため、場所を教えるだけのつもりがお店に入れてしまった。)
【銀波荘】
ゆっくりと絶景のお風呂に入らせていただき準備完了。
おいしい料理を堪能させていただいた後は、あらかじめ旅館に準備をお願いしておりました メインイベントの「バースでケーキ」の登場です。
皆で、小さな声でバースデーソングを歌い「おめでとう!」。
素晴らしいお誕生日会ができました。
お母さんもこころから喜んでくれているようでした。
すると、二つ隣の席でも「バースデーケーキ」が見え「バースデーソング」が聞こえます。
ご夫婦とそのお母さまがいらっしゃり、紫のちゃんちゃんこを召しておられました。
かすかに「喜寿のお祝い」と聞こえました。
そのお母さまの元気そうでうれしそうな姿をみて、ほほえましくも、うらやましくも感じました。
2月4日(火)も我々は予定通り行事を済ませ、私共は自宅へ、子供たちは東京へと帰路につきました。
今回は家内の年齢がゾロ目の数字となるための お誕生日会としてイベントを行いましたが、このような無茶は、子供たちの仕事の都合や、私共の体力・健康の関係でできないかもわかりません。私共も「喜寿のお祝い」ができるよう、健康に気を付け、また体力を維持できるよう努めていくことを決意させてくれました。
今回のお母さんのお誕生日会は子供たちが無理をして参加してくれたことが一番のプレゼントです。
お母さんのこのお誕生日会を一生の思いでとさせて頂いた
子供たちに感謝です ありがとうございました!
建物総合事業本部 大阪支店 田中 裕士