京都のお寺での法話体験

6月21日、この日は弟の命日で、母と一緒に墓参りに行く予定で京都の実家を訪れました。

以前のブログにも書きましたが毎月21日は、京都にある世界遺産の東寺で「弘法さん」という縁日があります。

そして毎月その日に「弘法さん法話」という東寺教学部長さんによる法話が東寺内の大日堂という場所で行なわれています。

母は毎月その法話を聞き、東寺内の各所をお参りし、縁日を散策しているようで、今月は私も母と一緒にその法話を聞いて参りました。

その法話はまず、弘法大師のお言葉を分かりやすく説明してくださります。

今回は「人の短をいうことなかれ 己の長を説くことなかれ」という言葉でした。

この言葉自体は崔子玉(さいしぎょく)という方の言葉ですが、弘法大師が座右の銘としていたことで有名な言葉らしいです。

私も初めて聞きましたが、説明を聞いて、すごく意味が深い言葉で心に刻んでおこうと考えさせられました。

意味は言葉とおり「人の短所をいうな、自分の長所を自慢するな」です。

人の煩悩の一つである「慢」。

この「慢」は、人と比べる煩悩で多くの人がこれで悩んでいるようです。

「他人を下げ、自分を上げて自慢している」こともその一つであり、そのような自慢はやめなさいという意味ですが、もっとやっかいなのは「卑下慢(ひげまん)」といい、わざと自分を下げて「どうせ自分はダメです」「私なんかは…」などと居直っている、すなわちコンプレックスであるとのことです。

ただ、説明を聞くと、そのコンプレックスとは、仏様から与えられた「課題」であり、逃げずにそのコンプレックスを克服していけば、人生はますます明るくなるのだと言われました。

この言葉を調べてみましたが、弘法大師はその言葉だけを座右の銘にしたのではなく、一部の言葉であり、その反対の言葉やもっと大きくした言葉も言われているらしいので、もっと大きな意味があると思われます。

また法話では、その他にいくつかのお話もされており、その一つに「そうじをしよう」という題目がありました。

その話は、エイトの必読図書の一つである『なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか』についてでした。

このような法話の中で自分も読んだことのある本の話がでたので、すごくびっくりしたのと同時に、このような方にも読まれている本を読んだことに、改めて読んでおくべき本であることに気付きました。

今回初めて法話という会に参加しましたが、とても価値ある時間を過ごすことができたと感じました。

宗教的な押しつけは一切なく、またお話してくださった方も、ものすごくわかりやすい話し方で楽しく聞く事が出来ました。

約1時間の法話でしたが、あっという間に過ぎた感覚です。

宗教がどうこうではなく、今後の人生のヒントになったり、直接的に関係するわけではないかも知れませんが、仕事をしていく上での考え方になったり、話し方のお手本になったりと、大変貴重な出会いになりました。

今後もできるだけ時間をとり参加してみようと思います。

建物総合事業本部 兵庫営業所 木村 徹