父の誕生日休暇 前編

  子供の頃から母の日や母の誕生日は気にしていたのに、父の日や父の誕生日は何となくスルーして過ごしてきてしまいました。
 今年はなぜか父の誕生日が気になって、プレゼントを用意しようと思いセレオ八王子で浴衣特集をチェックしたり、雑貨を探してみたりしていたのですが、さすがに70歳に近くなると大抵の物は揃っていて、喜ばれるものが見つかりません。
 どうしたものかと思っていたところ、子供たちが「ばぁばの家に行きたい」と騒いでいたので孫を使って孝行することにしました。
 
 仕事に趣味にと忙しい父に電話でお伺いを立てたところ、ちょうど誕生日当日のみ予定無しとのこと。
 父の誕生日は平日だったので、はじめて「両親の誕生日休暇」(https://eight-jp.net/corp/welfare/devotion/)を取得させていただき、朝から出かけて夜も22時頃にならないと帰宅しない父との時間を少しでもとれるように、休日から実家に泊まり父の誕生日を一緒に迎えることにしました。
 
 実家では長男がトランプで遊べるようになったので、叔父さん・おばさん含め大人4人と長男でババ抜きをしたところ、大盛り上がりで楽しい時間を過ごすことができました。

 自分にジョーカーが来るとみんな一生懸命隠したりとぼけたり、童心に返ってあそびました。
 圧倒的に不利だと思われた長男は、結局一度もビリで終わることがなかったのは驚きました。

 夜になり、残念ながら仕事のある夫は日曜夜に一足先に帰宅したのですが、
「なんでみんな(私と子供も)で帰らなくていいの?」と、母が聞くので
「両親の誕生日休暇」というものがあることを伝えると、驚いた様子で今どきは素敵な制度のある会社があるね、と感心していました。

 素晴らしい休暇の制度があることもですが、きちんと利用できるような職場環境であることも大変恵まれていてありがたいことだと思いました。

 さて、肝心の「父の誕生日」ですが、夫の帰宅後に急に思い立ち大宮にある鉄道博物館(http://www.railway-museum.jp/)へ行くことにしました。
 寝るまでに帰ってこない可能性のある父へは電話連絡です。
「もしもし、明日だけどね、鉄道博物館に行くことにしたから早く帰ってきてね」

 22時半ごろ、前売りの入場券を買うために弟をお供にコンビニへ出かけましたが、帰宅しても父は帰ってきておらず、予想通り顔を合わせることなく父の誕生日当日を迎えることになりました。

その②へつづく

建物総合事業本部 北片真紀