真夏の白馬岳(しろうまだけ)その③ 白馬大池へ

 白馬岳に宿泊し、二日目の朝。日が昇る頃に出発。

 朝日でほんのりオレンジに焼けた山を眺めながら、稜線歩きを楽しむ。次の目的は白馬大池。
登ってきたルートとは別ルートで下山していく。

 白馬岳から白馬大池方面へ向かう途中の三国堺と呼ばれる辺りでは死亡事故が多い。特に危険個所もなく、景色のいい稜線歩きだが、強い風が吹きつける場所だ。この日もこんなにいい天気でありながら、ダウンとウィンドストッパーのジャケットを着てもまだ寒く、体温が奪われていく。こうやって、低体温症になって動けなくなるのだろうなと思いながら進んでいく。

少し稜線を外れると、急に風を感じなくなる。あんなに音を立てて風が吹いていたのに、急に静まり返るから不思議だ。

しばらく行くと、ハクサンイチゲのお花畑。やはり花があると和む。この場所からの景色は、ポスターやハガキになることが多いほどに絵になる。

絵のような景色を見せてくれた山に感謝しつつ、白馬大池到着編へつづく

管理本部 課長代理 K. T.