丹波篠山の大西さん

私のブログによく登場していただく丹波篠山の大西さん。

今年の3月にまたお米を貰いに行きました。

令和の米騒動の中で、大西さんから市価の半額以下で玄米を買わせてもらえるので、

すごく助かっていますし、何より味が違います。

前にも述べましたが、丹波篠山はきれいな水と寒暖の差が激しい地域なので、甘く美味

しいお米ができるのだと思います。

事実、他のお米と味が全然違いますと、お米を分けてあげている長男や次男の奥さん達

からも高評価なのです。

大西さんは御年87歳で、元気なご様子でしたが、「お米をお分けするのも今回限りで

お願いしたい。」と、まさかの衝撃的な一言が。

もう自分で作らなくなって長くなり、三田市の農家の方に田んぼを貸して小作して

もらっています。

大西さんが毎年必要な分をもらうついでに、私たちの分も大西さん宅の業務用冷蔵庫で

保管してもらっていましたが、昨今の状況下で余分に安く分けてもらい受けにくくなった

からだと思いました。

大西さんとは10年以上のほんと長い付き合いなので、感謝しかありませんし、

これ以上無理も言えません。

お金を出せばスーパーでお米は買えますが、大西さんの田んぼだけで作られた丹波米に

慣れた舌が、スーパーのブレンド米に我慢しないといけないのが残念です。

「いつまでもお元気にお過ごし下さい、今までありがとうございました。」と帰りの

挨拶をした後で、「もし、可能なら小作している三田市の方を紹介してくれませんか。

直接買わせて頂けないか、ダメもとでお願いしてみたいです。」と大西さんにお聞き

してみたら、「それなら一度、私のほうから聞いてみてあげるけど、あまり期待しない

でな。」とのご返答です。

その後、数日経っても連絡がなかったので、これは無理だったのだろうなと妻と話して

いて諦めていたところ、休日の夕方に知らない番号から着信です。

その時は仕事絡みかなと思って電話に出たら、「三田の室山です。」と聞こえました。

最初はピンと来なくて聞き返すと、

「篠山の大西さんから希望の数量聞きました。今年の新米からになるけれど、それで良け

ればお分けできます。ただ、価格は多少上げてもらわないといけないですが、どうでしょ

うか。」とすごくありがたい申し出がありました。

「価格が上がったところで、スーパーで買うよりはるかに安いですし、何より大西さんの

田んぼで穫れた丹波米がまた食べられるのが嬉しいですよ。よろしくお願いします。」と

即答です。

室山さんとの電話を終えた後で、すぐに大西さんにお礼の電話を入れました。

三田市までお米をもらいに行った足で、また大西さんの所にお会いしに行けます。

今から秋の新米の季節が待ち遠しくなりました。

建物総合事業本部 大阪支店 中本 知邦