家内の誕生日は 2月3日です。ご存じの通り節分です。
家内は元来、年中行事を欠かさず行う家庭に育ったもので、
1月は、お正月のお祝い、七草がゆ、十日戎(これは私の行事)、鏡開き(お飾りのどんど焼き)
2月は、節分
3月は、ひな祭り、お彼岸
4月は、花見
5月は、端午の節句、菖蒲湯
7月は、七夕
9月は、お彼岸
こまめに準備し行事を行うことが習慣となっております。
家内の誕生日当日は、「巻き寿司」作りが一大行事で、干し椎茸の煮物、厚焼き玉子または高野豆腐の具材の下ごしらえを行い、すし飯をあわせ、それを巻き上げ、約10本の巻き寿司を仕上げます。
その作業は、残念ながら私には手伝う技量がないため、いつも家内一人でてんてこ舞いして仕上げます。
当然夕食は、毎度「巻き寿司」です。
節分の行事は、
恵方巻の丸かじりの行事から始まった食事を終え、一段落すると恒例の豆まきが始まります。
豆まきは、家族全員が歳の数だけ個々に豆を食し、また同じ数の豆を半紙に包み準備完了です。
家の各窓・玄関で「鬼はそと、福はうち」を連呼し豆まきを行い、それが終わると、半紙に包んだ豆を家内が家族の健康等に留意する体の箇所に「ポンポン」しながら願い事をとなえるのです。
※例えば私の場合は、頭を「ポンポン」しながら、「毛がはえてきますように!」とお願いするのです。
一連の願い事が終わったら、近所の四つ角にその半紙に包んだ豆を置き、振り返らず黙って家に戻り、やっと豆まきを終えます。
それで、節分の行事がすべて終了したこととなります。
そのあとに、初めて「家内の誕生日会」が始まります。
もう、節分の行事を一通り終えた後なので、お腹は一杯、夜もだいぶ遅くなっているため、ケーキにロウソクをたて、誕生祝いの歌を歌い、プレゼントを渡し、早々に済ますのが常です。
しかし今年の節分は、なんと 124年ぶりに2月2日と知り、
2月3日は、家内に「誕生日」をゆっくり味わってもらう、初めての機会ができたことに歓喜しました。
【2月2日 節分の日】
節分の準備のため、朝から巻き寿司の材料を仕入れに出かけます。
今回は節分の行事だけなので、ゆっくりと食事ができると思い、「お酒のお供」も追加で購入し、当日は、十分に「家飲み」を堪能させて頂きました。

【2月3日 誕生日当日】
本日はいよいよ、家内の誕生日のお祝いです。
朝から、夫婦二人でぶらりと商店街へ散歩に出かけ、以前から気になっていた刃物屋に立ち寄り、家内が帽子を作るための道具である 革裁ち(革すき)を見せて頂きました。
普段は、店主(旦那様)が無口に座っているだけで、いつも眺めるだけで退店していたのですが、今日は店主の奥様が店番をしており、刃先の素材の特徴、使い方等かなり詳しく説明を受け、また家内からの質問にもいろいろとお答え頂きました。
女同士のため、話が盛り上がったのでしょう。今使っている道具に比べて、お店で販売しているものの違い・良さが伝わったのか、家内の購買意欲が盛りあがり、手に取ったり、戻したりを繰り返しています。
私がすかさず「買うたら!」と発言したため、家内は決心をし、手に持った革裁ちをお店の人に差しだそうとします、その瞬間、私が代金を支払い購入に至りました。
そうです。私の一番の難関は家内の誕生日プレゼント選びなのですが、まさにこの時、意中のものを贈ることが出来た瞬間でした。(お店の奥さん、ありがとうございます。)
その後近所の食堂で、誕生会の予行演習をして帰宅しました。
今回の誕生日会は、定番の巻寿司の食事ではなく、焼き肉にすると決めており
■牛ロース
■牛タン
を準備し、息子の友達も招き、賑やかな誕生日会を開催することができました。
初めて、「家内の誕生会」を今までにない特別なプログラム・食事で行えた事を非常に嬉しく感じました。

今年からしばらく、4年ごとに「今日は、家内の誕生日」が訪れるとのこと、
また、特別なお誕生日を末永くお祝いが出来るよう、
おたがいに元気に頑張りましょう! お母さん!!
(注記:子供が生まれてから家内のことは「お母さん」、実母のことは「おかあちゃん」です。)
建物総合事業本部 大阪支店 田中 裕士