子供の頃、おばあちゃんの家に遊びに行くとおばあちゃんはよく焼きそばを
作ってくれました。
太麺で甘みが強く卵でとじている焼きそばでした。
小学生の時は毎週のようにおばあちゃんの家に行っては焼きそばを食べて
いたのですが、中学生になるとあまり行かなくなっていき焼きそばの存在を
忘れていきました。
大人になり焼きそばを食べている時に、おばあちゃんの焼きそばを無性に食べたくなり
おばあちゃんの家に行き焼きそば作ってとお願いしました。
おばあちゃんは長い事作ってないから作り方を忘れたと言いながらも作ってくれたのですが、出来上がった物は全く違う物でした。
「これも美味しいけど昔作ってくれたんとちゃうで~」と言うと
思いだしとくわなって言いました。
数年が過ぎ、おばあちゃんは亡くなってしまいましたが、思い出の焼きそばが食べたくて
試行錯誤をして再現する事ができました。
おばあちゃんが買っていた麺屋さんは廃業してしまったので肝心の麺は同じではない
ですが、なかなかの再現度でおばあちゃんの焼きそばが好きだった叔母さんに食べてもらったら「この味、この味」と太鼓判を押してもらいました。
焼きそばを作ったら叔母さんに持って行き一緒に食べながらおばあちゃんの思い出話をするようになりました。

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