1年点検

去年、新車を購入してから早くも一年が経ち、先日、初めての一年点検に行ってきました。

待合室で腰を下ろすと、すぐにスタッフが飲み物の希望を尋ねてくれます。その後、ほどなくして選んだドリンクと季節の茶菓子が運ばれてきました。驚いたのは、その一瞬の所作に込められた丁寧さです。ドリンクの種類や茶菓子の特徴、産地まで簡潔に説明してくれるのです。ただ配膳するだけでなく一言添えてくれるだけで、心が温かくなります。さらに、季節ごとに茶菓子を変えているというこだわりにも感心しました。

整備の前後には、整備士の方が直接、点検内容や作業結果を丁寧に説明してくれます。どのような点検を予定しているのか、そして実際にどのような作業が行われたのかが明確で、その誠実さに信頼が深まります。

以前なら、点検のために車を預けて待つ時間は「ただの待ち時間」にすぎませんでした。しかし、こうしたおもてなしや誠実な対応がその時間に組み込まれることで、安心感と、まるでカフェにいるかのような心地よさを同時に味わえます。単なるサービスではなく、「お客様の時間を大切にしています」というメッセージが、言葉以上に伝わってくる瞬間でした。

帰るころには、車は見違えるほどきれいになり、私の心も満たされていました。

待ち時間すらも至福に変えてくれるスタッフや整備士の心配りに、とても感謝しています。そしてその感謝は、次回の点検が待ち遠しくなる理由のひとつになりました。

米軍・海外事業本部 N.T.