次男の土地購入(その1)

私の長男はよっぽどの用事がない限り、私に連絡して来ないクールな面があります。

その長男から一昨年に土地購入の相談を受けたので、アドバイスとサポートをしてあげ、

土地を購入したのち、その年の11月には無事に注文住宅が完成しました。

愛知県に住む次男は長男と違って人懐っこく、何かにつけて連絡してくれます。

今年の1月に次男が一軒家を持ちたいと連絡してきて、最初は建て売り購入の相談を

受けました。

確かにそれなりに安いので次男の予算内に収まっているようですが、販売会社の評判を

調べてみると、過去に業界全体で壁量不足の事案が問題となり、自社でも調査したら同

様の事案が見つかったと後追いで公表していることが分かりました。

かなり前のことなので今では問題ないでしょうが、会社の姿勢に良い印象を持てなかっ

たことと、販売中の物件の断熱等級が4であり、最低でもZEHの断熱水準5を満たし

て欲しかったこともあり、少し冷静に考えた方が良いのではないかとアドバイスした

ところ、結果的に見送りとなりました。

建て売りよりは予算が張るが、どうせ一軒家を所有するなら、注文建築も合わせて考え

てみたらどうかと、土地からの購入をすすめてみました。

ところが、実際に土地情報を次男なりに調べてみたら、かなり戸建て需要の強い地域

であったため、良いなと思う土地はすぐに建て売り業者に買われてしまい、素人が気に

入った土地を確保するのが難しい状況でした。 それに名古屋近郊でもないのに、最低

でも50万円/坪以上するようなエリアでした。

そこで新たに二通りのアプローチを次男に伝授。

  • 土地探しを手伝ってくれるフットワークの良いハウスメーカーやビルダーの営業マ

ンを見つけること。

2.建てやすい土地は取り合いになるから、分割で売却してもらえそうな広めの土地を

探してみること。

実はこの戦略が上手くハマり、2025年1月に探し始めて3月には気に入った土地を

次男があるビルダーの営業マンから紹介を受けました。

全体で80坪ほどの土地ですが、偶然3筆に分かれていて、なお且つそのうちの1筆が

約30坪なので、次男の希望する面積の範囲内なのです。

仲介業者を通じて売主と価格交渉があったものの、比較的スムーズに話が進み、その

土地部分を分けてもらうことになりましたから、本当に良い関係者に恵まれたなと感謝

していました。

(「次男の土地購入(その2)」に続く)

建物総合事業本部 大阪支店

中本 知邦